【Est / Estrid】日々過ごす

二週間ぶりに義実家へ帰宅。
パシオンフローレ邸の裏庭で一人黙々と薬草を刈り、干し、すでに乾燥した葉を取り入れる。
静かな空間にセミの鳴き声とハチの羽音だけが響く。

部屋に入って手を洗い、野良仕事のための服から清潔な服に着替える。
大きく厚い本を机に置き、ページを固定する。
「―――の薬、お向かいのお店と『誘惑の花』、それと『恍惚の満月』さんに13人分オーダーか…」
美しい花をカラカラに乾燥させたものを乳鉢で砕く。
先ほど収穫した薬草も、はたまた草ですらない鉱物までも乳鉢へ加えられる。
灰緑の粉はどことなく優しい色合いで。でも――
パシオンフローレ邸は隅のほうにあるとはいえ、歓楽街に位置している。
化粧品や普通の風邪薬も取り扱うが、最も需要がある薬といえば……


「私、前と変わってないじゃない。」
色の無い唇と鮮やかな目が、弓なりに笑った。

ひとり娘はせっせと種を蒔く

そろそろオリジナルの武器とか防具を作りたいなぁ、と。
武器は最初から持っていた竪琴を強化して、防具は民族衣装。
 

大雪基地絵師とかに二枚目の全身図でチロリアン風の服着たのを頼もうかなぁ。
アイコンも作らなきゃ。